中央執行委員長挨拶
1月1日に発生した令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に、心より哀悼の意を表します。
また、被災された多くの皆さまに、心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をめざして、生保産業で働く仲間が心をひとつに、この難局を乗り越えていければと思います。
継続的な賃金改善の実現に向けて
先の2023春闘では、日本社会全体で30年ぶりとなる高水準での賃金改善が実現しましたが、足下をみると、その成果を超える物価高により、組合員の生活や活動にも大きな影響がでています。
こうした状況を踏まえ、2024春闘においては、組合員の期待に応え、各組合の春闘交渉をしっかりと後押しするために「継続的な賃金改善の実現」に向けた生保労連の「基本スタンス」を確認し、例年よりも2カ月早い異例のタイミングで生保協会への申入れを行いました。生保協会からは「現下の情勢を踏まえた強い要請であると真摯に受け止め、各社に伝えていきたい」との回答がありました。
生保労連としても、各組合の継続的な賃金改善実現に向けて、機運を高め、最大の成果を勝ち取ることができるよう、全力で取り組んでまいります。
生保産業の持続的発展に向けた好循環を生み出す
生保産業が将来に亘って持続的に発展していくためには、生命保険が社会保障制度を補完する重要な役割・使命を担っていることや、組合員が社会に誇れる重要な仕事に従事していることについて、広く社会に認知されることが必要です。こうした取組みを広げていくことは、多くの新しい仲間を増やし、生保産業が発展し続けていく好循環を生み出すことにつながるものであり、我々に求められている大きなミッションの1つだと認識しています。
引き続き、生保労連の取組みを改善・向上させ、さらに生保協会とも連携をはかりながら、生保産業の明るい未来に向けて取組みを進めてまいります。
ジェンダー平等推進をけん引する
連合に加盟する産業別労働組合の中で、生保労連の女性組合員比率は圧倒的な1位です。ジェンダー平等への取組みにおいて、多くの女性が活躍している生保産業は、連合だけでなく日本社会全体をけん引していく存在とならなければなりません。
そのためには、より多くの女性が意思決定の場に参画することが必要です。誰もがいきいきと働き、活躍できるための職場づくりや組合活動に向けて女性参画率の向上がはかられるよう、生保労連としてもバックアップを行ってまいりますので、みなさんの引き続きのご協力をよろしくお願いします。
最後になりますが、生保労連と各組合が一丸となって、組合員の未来をより良く変えていくための大きな一歩を踏み出してまいりたいと存じます。