救援ボランティア
2011年4月18日
こんにちは、組織・政策担当の鈴木です。
私たち生保労連は、東日本大震災で被災された方々への支援活動として、各種の取組みを行っています。その一環として、3月31日から4月8日まで、連合のボランティア活動(岩手・宮城・福島各県の被災地での救援活動)に早川副書記長とともに参加してきました。
今回、私たちが派遣されたのは宮城県。仙台市に置かれたベースキャンプを拠点に、多賀城市と石巻市で活動を行いました。災害ボランティアセンターからの指示で担当した民家は、海から数キロ離れた場所でしたが、どこも一階部分はほぼ津波にのみ込まれていました。
主な活動は家財の撤去とヘドロの除去です。濡れた畳がこんなにも重いということ、津波はたんなる海水ではなくヘドロを運んだのだということ、そのヘドロが家屋や田畑に流れ込み深刻な被害をもたらしているということが、よくわかりました。
ある民家の女性は、津波が襲ってくる直前に近くの大きな岩によじ登り、すぐ横の椿の木につかまったまま夜中まで救助を待ったそうです。通りがかった自衛隊のボートに懐中電灯で合図を送り、無事救出されたとのことでした。「普通の状態ではとても登れなかった」「懐中電灯を持って飛び出していなければ助からなかった」と、昨日のことのように話しておられました。そんな彼女も、話の途中で「いっそ死んでしまった方がよかった」ともらすのです。こうした一見矛盾した言葉も、被災された方々の複雑な心境を表しているのかもしれません。
街の復興・心の復興まで、個人でできること、組織としてできることを地道に続けていきたいと思います。政治や行政をしっかり監視していくことも、私たち一人ひとりに課された責務です。連合は、今後も一定の間、常時300名程度の規模でボランティアを派遣する予定です。これだけの人数を派遣できるのは連合だけであり、生保労連としても連合の仲間とともに、できる限りの支援を行っていきます。
ともにがんばりましょう。
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