前回に続いて本ネタです~だんごむし、ご存じですか?~
2015年5月20日
みなさんこんにちは。教育文化協会の新井です。昨年9月より連合の関係団体である教育文化協会に出向しています。教育文化協会では主にRengoアカデミーや同志社大学での寄付講座を担当しています。
「つなげる、つながるブログ」には約1年半ぶりの登場です。前回は湯島やその近辺の根津・千駄木を題材にした小説をネタにしました。いつもこのブログを書くときに何をテーマにしようか迷います。自分の趣味や旬のものについて書くのか、シリーズものにするのか、単発にするのか、などなど。結局、前回につづいて本をネタに書くことにしました。
今更ですが、本ってすごいと思います。子どもの絵本でさえ知らないことが出てきます。最近、衝撃を受けたのは「ぼく、だんごむし」という本です。指で触ると丸くなるあの虫です。子どもの頃、突っついて遊んでいたのを思い出します。そんなだんごむしが好きな場所は、森や林より、人が住んでいるところなのです。そんなに人に突っつかれたいのかと思いきや、ぜんぜん違いました。その理由はコンクリートや石を食べる必要があるためなのです。そんなものを食べるのかとびっくり!さらに驚くことに、近い生き物は海老だそうです。確かに足もたくさん、殻もあるので、よく見ればなんとなく納得です。でも海老のような味がするか試してみたいとはまったく思いませんが…。
さて、みなさんは書店でよく売れている本が平積みにされているのを見たことがあると思います。年明け早々には、「r>g」(資本収益率(r)は経済成長率(g)を常に上回る)というシンプルな不等式を説明したトマ・ピケティの「21世紀の資本」が積まれていました。これには賛成も反対もあるみたいですね。
先週、約1週間の後期合宿があったRengoアカデミーの講義でも、何人かの先生がコメントされていました。どの意見が正しいかどうかは別として、庶民派の私には、「お金ってお金持ちのところに集まるよね」という感覚です。
最近では、「本屋大賞」の受賞作やノミネート作が平積みにされており、その中からお気に入りの作家が何人かできました。その一人に、数年前にノミネートされた「楽園のカンバス」を書いた原田マハさんがいます。芸術を題材にした小説をよく書かれていて、「楽園のカンバス」は独特な手法で絵画を描いたルソーを取り上げた作品です。他にもモネやドガ、セザンヌなどの巨匠を題材にした「ジヴェルニーの食卓」などがあります。
若干芸術色は薄いですが、最近でお薦めなのは、津軽三味線がキーワードの「奇跡の人」です。タイトルからイメージできる通り、ヘレンケラーの日本版です。涙が出そうなので、電車の中では恥ずかしくて読めないくらいの感動ものです。ちなみに私の妻は、「電車の中で読まないほうが良いよ」と言ったにも関わらず、電車の中で読んで泣いたそうです。
まだ何人かお気に入りの作家がいますが、今回はこれくらいにします。だんごむしから長々とすみませんでした。みなさんもぜひお気に入りの作家をたくさん見つけてください。
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