師走の総選挙に思う
2014年12月19日
民意とは何か
みなさん、こんにちは。副委員長の澤と申します。
「アベノミクス解散」や「大義なき解散総選挙」と言われた衆議院議員選挙が終わりました。
選挙結果は皆さんもご存知のとおりですが、投票率が52.66%と戦後最低を更新し、この時期に700億円もの費用を投下して実施する必要のあった選挙だったのかという疑問も残りました。20歳代の投票率が60歳代の投票率の半分程度という、いわゆる「シルバー選挙」と揶揄される状況も今後判明してくるのではないのでしょうか。
海外でも同様の課題があり(11月の米中間選挙の投票率36.3%と戦後最低)、シンガポールでは投票に行かないと選挙人名簿から一時的に抹消されるとか、オーストラリアでは国政選挙の棄権者に罰金20豪ドル(約2千円)を科すといった国もあるようです。
トリクルダウン理論とは?
みなさんの選挙の論点は何だったでしょうか?
「トリクルダウン理論(trickle down effect)」という言葉がありますが、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がしたたり落ちる(trickle down)」とする新自由主義的な経済理論で、かつて英国のサッチャー首相や米国のレーガン大統領も政策として推し進めたそうです。
輸出産業が良くなり、株価の上昇によって富裕層・投資家が恩恵を被り、次に賃金の上昇が生じていくというものです。
トリクルダウンの発想と言われているアベノミクスにおいて果たしてこの理論が具現化していくのでしょうか。それとも一層格差が拡大していってしまうのでしょうか
明るく、未来ある日本へ
香港の民主派抑圧の報道も重なったこともあり、今回の総選挙では民主主義の意味について考えさせられました。なぜ若者が、そして多くの国民が投票に行かないのか。その理由を突き詰めるとともに、お金をかけてでも不在者投票所を山ほど創るとか、可能な限り本当の民意を反映できる仕組みづくりも重要であると思いました。
いずれにせよ、今年もあとわずかです!良い政治と更なる景気回復を願い、みんなで良い年を迎えたいものです。がんばろう、日本!!
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