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「煤逃げ」でネパールひとり旅へ

書記局で定年後嘱託として勤めています佐藤です。2年ぶりのブログ登場です。主に労働関係の業務のアドバイスと調査を担当しています。趣味は、下手くそな俳句とモノクロ写真の撮影・現像です。写真は主にアジアやアラブ諸国の裏街を漫歩して庶民の暮らしを撮っています。

 

さて、俳句の世界で、年末の大掃除(煤払い)をさぼることを「煤逃げ」と言います。今回は、昨年末に煤逃げで再訪したネパールを紹介します。実は、前回は夏でしたので、ヒマラヤは見えず、首都カトマンズは排気ガスとゴミためのような町という印象でした。そのイメージを改めるべく、今回は12月という時期を選び、この国の第二の都市でヒマラヤを展望する景勝地であるポカラを往復しました。

 

カトマンズからポカラまで峠越えで200キロ。片道700円、朝7時発のバスに揺られて7時間かかります。山を縫っていく道の両側には棚田や段々畑が続き、バラックのような農家が散在しています。世界最貧国の一つであるこの国では8割が農村に暮らし、国際機関や先進国、NPONGOからの援助に多くを頼っています。

 

寒霧や棚田の深き山の国

 

ポカラはネパール有数の観光地で、青々としたフェア湖の周辺にはリゾートホテルやレストラン、土産屋が並んでいます。バスの車窓から見た農村の風景とは別世界です。標高1600メートルのサランコットの丘からの日の出が見ものということで、早朝5時半にホテルを出て、朝日に染まる峰々を満喫。朝食後、湖の対岸にボートで渡り、純白のパゴダ(仏塔)のある丘にミニハイキング。このパゴダは日本山妙法寺が平和を祈念して建立したもので、真下に広がる湖の向こうにヒマラヤの山々が屏風のように連なっています。この時期は観光客も少なく、のどかな風景を楽しむことができます。

 

白き峰日向ぼこするパゴダかな

 

同じ道をカトマンズまで一日かけて戻りました。途中、同じようなバスが横転して2時間ほど立ち往生。ともかくカトマンズに戻ると、その夜はクリスマスイブ。この国は約9割の人がヒンズー教徒ですが、道端で隠れるようにクリスマスの飾りが売られていました。1日3回、2時間程度の停電がありますが、クリスマスイブの暗い町をかすかな灯が照らします。   

 

馬小屋のやうな家々聖夜来る

 

格安航空券と安宿で総費用9万円の貧乏旅行でしたが、ネパールの山々や人々の暮らしを改めて垣間見ることができ、この国のイメージを新たにしました。皆さんもお時間ができましたら、観光立国ネパールへ旅してみませんか。清潔好きで臭いの苦手な方はお薦めできませんが。

 

*俳句やモノクロ写真にご興味のある方は、小生が会員の同好会のホームページをご覧ください。

 

フォトクラブW&B www.geocities.jp/ap1112x

 

扉俳句会  tobirahaikukai.jimdo.com

 

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