生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

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一眼二足三胆四力

 

皆さん、こんにちは。書記長の早川です。

 

組合員の皆さんにおかれては、新年度のスタート、毎日大変忙しい日々を過ごされているかと思います。4月も終盤に入り、GWまであとわずかとなりました。月日の流れの早さを強く感じるところです。

4月に入ってから、新しいスーツに身を包んだ新入社員の皆さんを街中でよく見かけます。就職活動をしている学生の皆さんも新しいスーツを着ていますが、やはりちょっと違う印象を感じるのは、希望に満ちているからでしょうか。

 

新入社員の頃で印象に残っていることに、研修期間中に行われた3分間スピーチがあります。学生時代にあまり大勢の前で話すことがなかったので、とても緊張しました。

何を話したらいいだろうかと悩み、小学校の時から続けている剣道について話すことにしましたが、その時に話した内容が「眼について」でした。

剣道を経験された方は、よく知っていることで、段審査の学科試験でも出題されますが、剣道修行の大事な要素をその重要度に応じて示した用語に「一眼二足三肝四力(イチガンニソクサンタンシリキ)」があります。

まず一眼。剣道で一番大事なことは、相手の思考動作を見破る眼力であり、洞察力ということ。二足。技の根元は手元でなく足であり、足の踏み方使い方は剣道で最も重要視されるものということ。三胆。ものに動ぜぬ胆力(度胸)と決断力が必要ということ。四力。力は体力ということよりも技術の力ですが、これが必要とのことです。

 

剣道をしているときに、相手のどこを見ているかと経験のない方に尋ねると、多くの人は竹刀の動きと答えます。実際は竹刀ではなく、相手の眼を中心に全体を見ています。ことわざで「目は口ほどに物を言う」や「目は心の鏡」といったものがありますが、完全ではないものの、ある程度は眼を見ることで相手の気持ちの入り方等がはかれるのではないかと思っています。

スピーチのまとめとして、「仕事と剣道は違いますが、しっかりと眼を見たうえで対話することで、相手の気持ち・考えをしっかりと理解し、より良い関係を作っていきたい」といった話をしたように記憶しています。

 

あれから約20年、その時に考えていたことができているかはわかりませんが、初心を忘れずに頑張っていかなければいけないなと改めて思う次第です。

 

話は変わりますが、ここ最近、季節の変わり目らしく暖かくなったり、寒さが急にぶり返したりしています。風邪等引かないよう(私は引いてしまいましたが…)健康に気を付けつつ、より充実した毎日を過ごしていきましょう!

 

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