2013年5月29日
みなさんこんにちは。産業政策を担当している西脇です。
今年は例年より梅雨入りが早いですね。体調管理にも気を付けたいものです。
さて、今回は、ゴールデンウィークに訪れた日本100名城の一つ、兵庫県朝来市の「竹田城跡」をご紹介します。
竹田城は1440年頃、標高約350メートルの山の頂に、但馬の守護大名 山名宗全(中学校等の歴史で登場した、応仁の乱の西軍の大将です!)が基礎を築いたと言われています。その後、織田信長の命を受けた豊臣秀吉により1580年頃落城しました。
竹田城跡の全景
現在は石垣のみが残っており、山麓に無料駐車場が完備されているため、シャトルバスで頂上近辺まで行けるようになっています。私たちも上りはバスで頂上まで行きました。
立派な石垣
当日は好天だったため、頂上からの見晴しもよく、遠くまで見通せました。秋から冬にかけての早朝には霧がかかり、雲海が発生するそうです。雲海に浮かぶ竹田城跡は、天空に浮かぶ城のようで、とても幻想的だと聞きました。日本のマチュピチュとも呼ばれているようです。
帰りは約50分かけて、山道を歩きました。(登るには1時間半ほどかかるそうです。)
たまには日常から離れてこうした日本の歴史を散策するのも、心身のリフレッシュのためにはとてもよいことだと改めて実感しました。
大阪から車で2時間程度の距離です。みなさんも機会があればぜひ訪れてみてください。
(朝来市のHP)
http://www.city.asago.hyogo.jp/
2013年5月08日
みなさんこんにちは。社会政策委員会を担当している近藤です。
今回は、少し前の事になりますが、生保労連の書記局で訪問した友愛労働歴史館について紹介したいと思います。
友愛労働歴史館は、日本の労働運動に関する写真や資料が展示された施設で、芝公園の近くにあります。
日本の労働運動は、1912年8月1日の友愛会創設を源流としており(こちらは諸説あるようです)、約100年もの歴史があるそうです。建物の前には、「日本労働運動発祥之地」の石碑や友愛会創設100周年記念モニュメントなどが設置されています。
当日は、歴史館の間宮氏に解説をいただきながら、戦前の労働運動の歴史について学びました。
友愛会は、ユニテリアン派の教会で働いていた鈴木文治らによって創設されました。ユニテリアンは、「人間の尊厳、進歩と発達」をうたったキリスト教の宗派で、福沢諭吉が日本への招聘に尽力したそうです。
鈴木文治は、友愛会綱領で、①相愛扶助、②識見の開発・徳性の涵養・技術の進歩、③協同・着実な地位の改善をうたい、労働運動をスタートしました。
今回の講義は、友愛会が日本労働総同盟に名称を変え、幾度かの分裂や合併を行った後、第二次世界大戦中に解散する、という、大変先の思いやられるところでお開きとなりましたが、戦後に労働運動が活発化し、連合に集約され今日に至るまで、友愛会の思想が脈々と受け継がれていることは十分に感じられました。
歴史館では、こうした労働運動の歴史を後世へと伝え続けるために、労働運動に関する写真や資料を収集し、保存・展示を行っているそうです。常設展と企画展があり、10月末までは「鈴木文治・友愛会と吉野作造」展が開催されています。
平日10時から17時までの営業ですが、土日祝日の見学を希望される方はご相談ください、との事ですので、興味のある方は是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
友愛労働歴史館ウェブサイト http://www.yuairodorekishikan.jp/