生保労連(全国生命保険労働組合連合会)は生命保険会社の営業部門・事務部門に働く労働者25万人(19組合)を組織する労働組合です。

生保労連のつなげる、つながるブログ

連合での仕事と自己紹介

みなさん、こんにちは。

2024年9月から特別中央執行委員として日本労働組合総連合会(連合)に派遣されている大津です。

連合は、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて、様々な活動に取り組んでいます。活動の種類は大きく分けて、政治活動・政策実現活動・労働相談・労働教育・組織拡大・ボランティアなどがあります。連合の取組みは、組合員個人や単組、産別だけでは解決が難しい課題を取り扱っていて、先ほど挙げた政策実現活動などの形で、政党や政府省庁への働きかけ行っています(写真①)。

(写真①立憲民主党への予算要請の様子(中央左が連合清水事務局長))

 

私が所属する経済・社会政策局では、所管省庁で言うと、厚生労働省や外務省以外の政策・制度に関する事項を幅広く取り扱っています。例えば、国の税財政、教育、環境政策(カーボンニュートラルなど)、農林水産、社会インフラ、防衛、デジタル(DXなど)、通商、法務などがあり、私は主に財政や金融政策などを担当しています。

 

今回が初投稿となりますので、自己紹介をさせていただきます。

入社22年目で、人生のちょうど半分を社会人として生きています。出身は兵庫県神戸市(ですが中高の多感な時期は姫路で学びました)、横浜の近くで大学時代の多くを過ごし、「港町外れから来たジェントルマン」を自認しています。都会へのあこがれが強かったせいか文化的なものに惹かれる事が多く、4半世紀ほど続けているレコード蒐集を週末の楽しみにしています(写真②)。

(写真②自宅のレコード)

 

社歴は、2004年入社後10年以上、資産運用部門で株や債券の売買に従事しました。

その後、省庁への出向を経て2019年から3年間営業所長として栃木県の那須塩原市で勤務しました。栃木県は魅力度ランキングが低位に留まっていますが、那須をはじめ、日光などの観光地は全国からの旅行客でにぎわっています。東京に比べて平均気温は5度ほど低く、冬はとても寒いですが、夏の涼しさは格別です。自然も豊かで、2000m程度の山々からなる那須連山や、そのふもとを流れる清流など、多くの癒しの場があります。水が良いからか、野菜もとてもみずみずしく、野菜が良いからかお肉も上質で、食関連もとても充実しています。都会の喧騒にどっぷりと漬かっていた当時の私には、この上ない場所でお仕事をさせて頂けたと思っています。営業所長職に多いかと思いますが、例にもれず大幅に体重が増加、過去最重量を更新しました(写真③)。

(写真③営業所長時代)

 

そんなこともあり、赴任2年目からは会社の仲間たちとダイエットに取り組みました。コロナ禍の影響でちょうど飲食する機会が減ったこともあって、体重の1/7程度を削減することに成功し、連合で勤務することになった今もキープできています。

この体型を守りつつ、文字通り軽くなったフットワークを活かして、連合内での様々な取組みに邁進し、生保労連に集う25万名の組合員のみなさまに貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

連合・能登半島北部豪雨災害ボランティア活動

組織委員会を担当している堀です。この委員会の運動方針の中には、「災害やパンデミックの際には、組合員の安全・安心を確保する観点から、連合等と連携を取りながら、迅速的かつ機動的な取組を行う」とあり、 私からは参加した「連合・能登半島北部豪雨災害ボランティア活動」についてお伝えいたします。

9月下旬に発生した線状降水帯の影響により、能登半島地域では、多くの河川の氾濫や、地震により不安定になっていた土砂が崩れるなど、甚大な被害が発生しました。
連合では復旧に向け、10月13日から11月1日にかけて連合救援ボランティア活動を行いました。計3クール(※1クール約一週間)延べ参加者は526名でした。

 

主な活動は、10名ほどのグループを作り、床下、家屋の周りや側溝の土砂を取り除き、その泥を土のう袋に詰め集積場に運ぶもので、輪島塗の工房では高額なお椀が破壊され、家族のアルバムが泥にまみれていました。

活動はなかなかハードなものでしたが、「きのどくな」(「ありがとう」の意)という住人の方の、温かい言葉にこちらが元気を貰いました。


また、年齢も職種も違う初めて会った組合員で心を一つに力を合わせ、このボランティア活動に取り組んだこと、そのことが組合活動につながる大切な気づきを与えてくれました。

生保労連の活動意義~社会的理解拡大・札幌U&U~

みなさん、こんにちは!営業職員委員会を担当しております副委員長の谷口です。今年度より生保労連常駐役員として着任いたしました。

「生保労連」ってどんな活動をしているの?とお思いの方がたくさんいらっしゃると思いますが、かく言う私も齢50になるまで(笑)ずっとそう思っていました。そんな中、3年前に単組の役員を務めることとなり、生保労連の活動にも関わっていく中で「単組では解決できない課題」に取組む生保労連活動の意義が少しずつ見えてきました。

そんな中、今回ご紹介したいのは、「生保産業・営業職員の社会的理解の拡大」への取組みです。

私たち生保産業で働く仲間たちは、社会保障制度を補完する重要な役割を担っています。また、営業職員チャネルを中心に「フェイス・トゥ・フェイス」を通じた密着性を生かし、地域社会貢献に向けた取組みも行っています。

生保労連では生保協会との様々な協議の中で、こうした社会的使命や地域社会への貢献について再確認し、2024年1月第415回労使協議会において、生保産業の社会的使命達成に向けて労使共同宣言を採択しました。

この共同宣言を実践していく中で、生保産業で働く仲間が「社会に誇れる仕事」として自信と誇り持ち、我々の活動が世の中に広く正しく認知されることで、生保産業の社会的プレゼンスを上げていく、それを目指すのが「生保産業・営業職員の社会的理解の拡大」への取組みだと思います。

この取組みの一環として行っているのが、「U&Uネットワーク」と呼ばれるもので、U&Uとはユーザー アンド ユニオンの略で、消費者の代表である消費生活相談員の方と組合員の意見交換会となります。

先日行われたU&Uネットワーク札幌に参加してまいりましたので、その模様をご紹介したいと思います。

【U&Uネットワークの流れ】

①生保労連の取組み等について説明

②消費生活相談員の方から相談案件や相談内容の分析等についてのご説明

③参加者によるグループ意見交換

 

 

①の説明では消費生活相談員の方がしっかりメモを取りながら 耳を傾けてくださっていました。

 

 

②の消費生活相談員の方から相談案件の傾向や生命保険に関する具体的な相談案件についての説明では、参加組合員の皆さんが熱心に聞いている姿が印象的でした。特に生命保険に関する相談案件については、コンサルティング活動やお客さまサービス活動においてたいへん参考になるとの感想も寄せられました。

 

③のグループ意見交換では、日ごろのベストアドバイザー活動における工夫や課題について沢山のご意見や具体例を共有でき、お互いに今後の活動に活かせる気づきやアイデアを持ち帰っていただきました。また、消費生活相談員の方にも私たちの取組みや営業活動における工夫点等をご理解いただき、大変勉強になったとの感想をいただきました。

 

これからも、我々生保産業で働く仲間の努力や工夫について広くご理解いただける機会をつくっていきたいと思いますので、機会があれば是非皆さんも様々な形でご参加ください!

国会見学

みなさま、こんにちは。生保労連副委員長1年目の金田と申します。

さて、9月までは暑い日が続いていましたが、10月に入りようやく過ごしやすい気候になってきましたね。ただ、1日の寒暖の差が激しいので、体調管理には気を付けていきましょう。

私は、生保労連において、産業政策委員長として、主に産業政策課題への対応をしてます。ちなみに、産業政策課題とは、「一人ひとりの努力」や「単位組合」だけでは解決できない「国の政策・制度」に関わる課題であり、生命保険産業においては、生命保険料控除制度の拡充や郵政民営化問題などのことを指します。

このような産業政策課題の解決に向けては、国政や行政への働きかけが必要なので、日々、生命保険業界を支援してくれている国会議員方へ生保業界の実情をお伝えするため国会議事堂や議員会館に行くことがあります。

そんな中、生保労連の中央執行委員の方から、国会議員方が働く場所を見てみたいとの要望があったので、支援議員の一人である浅野哲先生の事務所に案内をお願いし、9月19日に生保労連の役員中心に総勢26名で国会見学に行ってきました。

国会議事堂前の記念写真

 

ニュースで見かける「衆議院議場」や「委員会室」をはじめ、普段は入れない「議長控室」等も案内していただくだけでなく、その歴史も教えていただけるのでとても有意義な時間を過ごすことができました。

衆議院議場

 

見学は約1時間かかりますが、見るところも多いので思ったよりも短く感じます。最後は国会議事堂の食堂で食事をするのですが、見学者はカツカレーを頼むことが多いそうです。国会議員は会議をしながら昼食をとることが多く短時間で食べられるカレーは定番メニューのため、その味を楽しみたい人が多いようです。

国会カレー

 

見学者は修学旅行中の小中学生が多いですが、大人も一定数いますので、大人の社会科見学として、体験されるのもよいかと思います。

国の政治が行なわれている場所を見て回ることは改めて政治を意識するいい機会となりましたので、生保労連としては、今後も国会見学を実施することを検討していこうと思っております。

なお、国会見学は国会議員の事務所にお願いして案内してもらうだけでなく、一般参観も可能ですので、是非国会議事堂まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

※詳細は、下記URLをご参照下さい。
参観手続 (shugiin.go.jp)

被災地訪問‐東日本大震災で被害を受けた石巻・女川エリアを訪ねて‐

皆さんこんにちは中央書記長の田中です。 

先日、私たちの上部団体の連合で定期的に開催している「金融・保険部門連絡会」メンバーで、宮城県石巻市・女川町に事業所視察に行ってきました。石巻市や女川町は皆さんもご存じの通り、東日本大震災で大規模な被害を受けた場所の1つです。東日本大震災における当時の被災地をめぐり、当時の様子や復興に向けた取組みなどに触れながら、私たちの産業が今後こうした大規模災害に直面した時にどういった役割が果たすことができるのかを考えるために実施しました。

<震災当時の行政の取組みについて>

初日は、仙台市にある「連合・宮城」を訪れ、労働組合の役員でもあり、石巻市の復興を担当している保原氏より「東日本大震災時の行政における対応状況について」ご講演をいただきました。

災害に強いまちづくりをテーマに復興基本計画を策定・実行し、この10年間で 様々な取組みが実施されたそうです。
また、当時の石巻市を襲った津波の映像なども視聴し、地震や津波の恐ろしさを改めて知ることが出来ました。

連合・宮城

 

講師:自治労 石巻市職員労働組合 副執行委員長 保原氏

 

<まち歩き-女川町にて->

次に仙台市から女川町に移動し、女川駅周辺を地元の語り部に案内していただきながら、まち歩きを行いました。

女川町の再生・復興事業では、東日本大震災と同規模の津波が起こった際に被害を最小限にするためのまちづくりが行われました。具体的には、震災前の元の地盤に盛り土を行い、土地全体を嵩上げした上で商業エリアと居住エリアに区画整理し、再開発を行ったとのことです。

さらに、町の中心部に町役場などの公共施設や公益施設を集中させて利便性を高め、また、小中学校は前回と同規模の津波が来ても浸水しない高台に建設するなど工夫がされていました。

また、震災遺構として女川交番が当時のまま残されています。建物全体は傾いており、内部も津波によって損害を受けた様子を見ることが出来ました。

 

金融保険部門連絡会 のメンバーでの集合写真

 

女川駅周辺の様子‐シーパルピア女川‐

 

「震災遺構(旧女川交番)」

 

語り部から説明受けている様子

<震災遺構視察‐石巻にて‐>

2日目は、石巻市にある「みやぎ東日本大震災津波伝承館・石巻市震災遺構(門脇小学校)」にて視察を行いました。

石巻市での人的被害は死者・行方不明が3,500名を超えており、宮城県の中でも大きな被害を受けました。

「みやぎ東日本大震災津波伝承館」は、東日本大震災と同じ悲しみを繰り返さないために、震災の記憶と教訓を永く後世に伝え継ぐことや県内の震災伝承施設等へ誘う玄関口の役割を果たすため建設されたものです。

施設内では、震災時の津波の映像や被災者の証言による被災状況や津波から尊い命を守るための教訓をパネルや映像を通じて東日本大震災の脅威を知ることが出来ました。

また、伝承館の近くには門脇小学校が震災遺構として残されています。

みやぎ東日本大震災津波伝承館

 

「震災遺構(門脇小学校)」

 

今回の視察では、本当に貴重な経験が出来ました。決して他人事ではないと改めて感じましたし、後世に引き継いでいくためにも現地に赴き、自分の目で見て肌で感じることの重要性や人から人へ伝承していく大切さを認識させられる機会となりました。

<1年間を振り返って>

最後になりますが、生保労連は8月22日に第56回定期大会を迎えます。

2023年度も各組合や組合員のみなさまのご協力のもと、様々な活動を展開することが出来ました。今年度の大きなトピックスとしては、1月に開催した第415回労使協議会にて「生保産業や営業職員の社会的使命達成に向けた労使共同宣言」を採択することが出来ました。次年度以降もこうした取組みを加速させていけるよう生保労連として取り組んでまいります。